副院長 中村 了

ごあいさつ

angel-clinic-doctor_nakamura_img

ごあいさつ

内科を担当いたします中村と申します。私が心がけている診療は、

  1. 苦痛の緩和
  2. 寝たきり予防
  3. 健康寿命の延伸

の3点です。

そもそも、医療のはじまりは、太古の昔、まだわれわれの祖先がホモ・サピエンスとも呼ばれていなかったような時代、その頃からおそらく、大病による疼痛、発熱をはじめとする感冒症状、各種臓器不全による不快感など、すでにいろいろな苦痛が存在していたに違いありません。しかし、現在のような治療薬や検査機器はありませんから、周囲にある木の実・草の根・植物の葉、時には昆虫・鉱物なども利用し、なんとか症状を緩和しようと努力していたのだろう・・・と想像されます。そういった症状緩和の方法が発展し、その延長上に漢方薬治療などの各種伝統医学があると推察されますが、以後、産業革命などを経て医学が発達するとともに、各種植物や鉱物などから有効成分が抽出され、また、体内を検索する医療機器や検査システムが開発され、現代医学へと発展してきました。

その発展途上で、症状緩和のためには、その原因となっている“病気”そのものを治すことこそが、より根源的であると考えられるようになりました。“病気を治す”という概念が押し進められることにより、人間は長生きできるようになったり、寝たきり予防につながることも見えてきました。

わが国において、死因の上位は、がん、心臓病、脳卒中などであり、がんと動脈硬化が主たる死因となっております。一方、寝たきりの原因の上位は、認知症、脳卒中、転倒骨折などになっており。いずれも、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、骨粗しょう症、喫煙など)が原因であることがわかっています。これらの生活習慣病に早く対処するこは重要なことですが、とくに“がん”は生活習慣是正のみでは完全な予防は困難で、早期発見もキーポイントなりますので、ドックを含めた健診がたいへん重要な意味を持つことは、衆目の一致するところです。

したがいまして、冒頭の1〜3の心がけを具体的に書き直しますと、

①漢方薬を含めた様々な手段で症状緩和に努めます
②生活習慣病の是正を強く意識した診療を行います
③とくに“がん”に関してはドックを含めた健康診断にて早期発見・早期治療を目指します

ということになります。

上記①に関しましては、エキス剤(粉薬や錠剤)のみならず、煎じ薬(コトコト生薬を煮込むもの)も含めて対応してまいります。
また、②に関しましては、ローカーボ食(緩やかな炭水化物カット・脂質摂取励行)という栄養療法を基に、頸動脈エコー・脈波検査のような簡便な検査で動脈硬化の状態をモニターして、治療効果を確認してまいります。
③に関しましては、当院には健診センターが併設されておりますので、積極的な利用をお勧めいたします。

以上のような診療方針にて、皆さまの健康と幸せに貢献してまいりたいと思っております。お気軽にご相談ください。

経歴

平成6年3月名古屋大学医学部 卒業
平成6年5月市立四日市病院(研修医、麻酔科、消化器内科)
平成14年3月名古屋大学大学院医学研究科老年科学 卒業(博士号取得)
平成16年10月医療法人中京クリニカル 副院長
平成18年10月医療法人中京クリニカル 院長
平成19年10月医療法人中京クリニカル 理事長(兼 院長)
平成25年1月医療法人 瑞心会 渡辺病院 診療統括部長 兼 総合診療科長
平成26年4月名古屋大学医学部附属病院 地域包括医療連携センター 病院講師、名古屋逓信病院 地域連携医療・福祉相談室 副室長
平成29年3月医療法人 瑞心会 渡辺病院 副院長 兼 診療統括部長
令和3年4月医療法人 青嶺会 木の香往診クリニック
令和4年4月医療法人 士正会 栄エンゼルクリニック
令和5年10月医療法人 士正会 栄エンゼルクリニック 副院長・理事
akitake.biz-package-slide_sp

資格

中京長寿医療研究推進財団 評議員

愛知淑徳大学大学院非常勤講師(健康栄養学科)

日本医師会認定産業医、医学博士、認知症サポート医

藤田医科大学 救急総合内科 客員教授

日本福祉大学 非常勤講師 (福祉経営学部オンデマンド講義 医学概論)